介護業界における正社員かパートかという働き方の違いは、生涯年収の差にもつながります。正社員の仕事の場合、職場やキャリアによって違いがあるものの、生涯年収で1億5000万円以上を目指すことも可能です。一方パートの場合は、生涯年収が1億円以下というケースも珍しくありません。また、正社員は退職金も支給されるので、仕事を辞めた後にまとまった資金が確保しやすいというメリットもあげられます。
生涯年収の違いを考えていくときには、働き方にどのような差があるのか把握することも必要です。正社員が安定した給料を受け取れる理由の1つが、責任のある仕事を任されて介護施設全体のマネジメントなども含めた業務に携わるためです。さらに、週5日勤務で1日8時間以上働くというように、労働時間が長いというのも正社員の働き方の特徴です。一方パートの場合には、決められたシフトに沿って働くことになりますが、労働時間は希望に合わせて調整してもらえます。週に30時間以上働くスタイルを選ぶこともできれば、週2日だけ8時間働くことも可能です。収入は減るものの、パートなら自分のライフスタイルに合わせた働き方が可能です。
実際にどのような働き方がしたいかは、生涯年収だけではなくライフスタイルに合わせて考えていくことも必要です。パートで生涯年収が少なくても、副業でさまざまな経験を積みたい、時間にゆとりのある働き方がしたいという方もいるでしょう。お金だけではなく、充実したライフスタイルのために適した働き方を探していくことが大切です。